宇宙ミジンコ討伐隊Official Web Site

Equipment

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Part I

R.N.Elliott「The Financial World Articles」(1939)

R.N.Elliott『Nature's Law』(1946)

『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』(2017)

Robert Beckman『Powertiming』(1992)

Steven W.Poser『Applying Elliott Wave Theory Profitably』(2003)

Part II

適用できる市場と基本波形

修正局面での延長

ダイアゴナルトライアングル

ダブルスリー/トリプルスリー

波形の判断

Part III

適用

トレード

インジケーター

予想と想定と説明

更新


主な更新履歴
18年6月16日 - 公開
18年7月28日 - 「波形の判断」を追加
18年10月28日 - 構成を変更(Part I,II,IIIに分割・編集)
19年7月15日 - 「序」を追加。Part IIに「インジケーター」を追加
19年9月14日 - 『Elliott Wave Principle』に関するツイートを追加
- 『The Complete Elliott Wave Writings of A. Hamilton Bolton and Charles J. Collins』に関連する項目・部分を追加。構成を変更


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ロバート・プレクター(Robert Prechter)とプレクターが設立したElliott Wave International(EWI)の見解が現在のエリオット波動の標準的な考え方になっています。

この3冊を読むことで基本的なことを知ることが出来ますが、EWIの無料会員になると、『Elliott Wave Principle』やJeffrey Kennedyの書いたものを読むことが出来ます。[2][3]

『Elliott Wave Principle』はR.N.エリオットとハミルトン・ボルトンの見解を整理し、フロストとプレクターの見解を追加・削除をしたものになっているはずです。[4]

プレクターは2017年にAvi Gilburtに受けたインタビューの中で自身(たち)が追加した部分や『Elliott Wave Principle』に対する意見について答えています。[5][6]


[1] 以前は出版社のWileyが理論部分を無料公開していました
[2]

今週、EWIのデイナさんと話をする機会がありました。

EWIの会員サイト内で『Elliott Wave Principle』を読むことが出来ることや、よかったらこのことを紹介してということでしたので、次のツイートの最後にリンクを貼ります。

— 宇宙ミジンコ討伐隊 (@ladlingcat) September 13, 2019
[3] これは見つかりませんでした

エリオットウェーブ分析初心者でも簡単・正確に波動を知る㊙手法 https://t.co/JnZVkj6vFx #jugem_blog

— elliottwaver (@elliottwaveCEWA) 2018年8月5日
[4] 『The Elliott Wave Writings of A.J.Frost and Richard Russell』(1996)を読んでいないので『Elliott Wave Principle』のどの部分がフロストの見解に由来しているのか把握していません。
[5] Robert Prechter Talks About Elliott Waves and Socionomics
[6]

プレクターが2017年に受けたインタビューの中でダイアゴナルについて話しています(3a.の部分)。

Robert Prechter Talks About Elliott Waves and Socionomicshttps://t.co/QYcQcLRsPt https://t.co/3xGaaxPPSP

— 宇宙ミジンコ討伐隊 (@ladlingcat) July 31, 2019


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「アウトプットが大事」というのは捨てたほうがいい意識高い系のドグマなのか結論が出ていないため、「上がると思う/下がると思う」「上がったら売り/下がったら買い」といったことをweb上で書いています。

このページはエリオット波動の中で私が関心があるテーマについての比較/紹介と相場について何かを言うときに非伝統的な解釈を採用している理由を説明するためのもので、主に

になっています。


プレクターが採用しなかった部分の中には採用した方が上手くいく部分があると思っていて、そういうものは採用しています。

適切な例えか分かりませんが、私が必要だと感じているのは

なので、プレクター以後の有用だと思う見解も採用しています。

「非伝統的な解釈」というのはこの2点のことを指しています。

『エリオット波動入門』や『エリオット波動研究』、『図解』で十分うまくやっている人はこのページを読む必要はないでしょうし、場合によっては有害かもしれません。


Part I


R.N.Elliott「The Financial World Articles」(1939)

R.N.エリオットが『Financial World』で書いたエリオット波動に関するもの。

プレクターが編集した『The Major Works of R.N.Elliott』,『R.N.Elliott's Masterworks』の中では「The Financial World Articles」というタイトルで収録されています。

また、Robert Beckmanが『Supertiming』や『Powertiming』にも収録しています。


R.N.Elliott『Nature's Law』(1946)

修正のパターンについて以下のような特徴があります。


[1] R.N.Elliott『Nature's Law』p37 : Figure 25,26
[2] R.N.Elliott『Nature's Law』p45 : Figure 53
[3] R.N.Elliott『Nature's Law』p112
[4] R.N.Elliott『Nature's Law』p37 - 40
[5]「The Financial World Articles」ではレアパターンとして記述がありました
[6] E波がラインに届かなかったり、ラインを突き抜けることがあることの記述はあります


『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』(2017)

ハミルトン・ボルトンのエリオット波動に関する著述などにプレクターの序文とA.J.フロストによる伝記がまとめられた『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton』が1994年に出版されています。

これにハミルトン・ボルトンがCharles J.Collinsに寄稿を依頼した際のやり取りの手紙やコリンズの1966年の波動分析が追加されたものが『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』(2017)になっていると思います。

主な内容は

で、『The Elliott Wave Principle - A Critical Appraisal』は邦訳があり、2000年の改訂新版『エリオット波動』はまだ入手できます。

『Financial World』で書いたものと『Nature's Law』しか読んでいませんが、『エリオット波動』を読むとR.N.エリオットの見解を日本語で知ることが出来ると思います。


「Supplement」(Annual Elliott Wave Review)は『エリオット波動』で月報と訳されているもので、1960年を除いた1953年から亡くなる1年前の1966年までの波動分析です。

月報の中では1962年補遺、1963年と1966年が理論部分が多くなっています。


『エリオット波動』の訳注と解説とプレクターの注から、『The Elliott Wave Principle - A Critical Appraisal』には少なくとも初版と第2版があることが分かり、『エリオット波動』の底本は初版ではなく、『Complete Writings』に収録されているものは初版です。


『Complete Writings』にはプレクターとの見解の相違に関するものや本文の内容を補うプレクターの注が付いています。


[1] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p143,
『エリオット波動』p49
[2] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p118,
『エリオット波動』p13


Robert Beckman『Powertiming』(1992)

Robert C.Beckmanは『マーケットの魔術師』の中でデビット・ライアンにプレクターとともに名前を挙げられている人物です。
1976年に『Elliott Wave Principle As Applied to the UK Stock Market』、1979年に『Supertiming』を出版し、この『Supertiming』がライアンに紹介されています。

1978年にプレクターの『Elliott Wave Principle』が出版されているので、2人のロバート(ボブ)によって2年の間に2冊のエリオット波動に関する本が出版されたことになります。[1]

そして、

As a consequence of what I consider to be an irreverent and misleading treatment of the Wave Principle in recent years, I have decided once again to direct my efforts to a third presentation of the Wave Principle in the manner in which I believe R.N.Elliott had intended his tenets to be employed.[2]

このような動機で『Powertiming』を1992年に出版しています。

内容は引用の通りR.N.エリオットが書いたことを中心にハミルトン・ボルトンやA.J.フロストを踏まえたエリオット波動の説明になっていると思います。

ベックマンは「The Financial World Articles」をプレクターとは別に入手していますが、ハミルトン・ボルトンやA.J.フロストの月報も入手していたようです。


『Elliott Wave Principle』以降のエリオット波動に関する著作への言及もあります。

Glenn NeelyのNeely Methodが新しい考え方であることの紹介やRobert Balan『Elliott Wave Principle Applied to The Foreign Exchange Markets』の外国為替市場での修正局面の起こる割合について紹介しています。[3]

the market spends about 70% of the time in corrective phase and 30% of the time moving in impulse waves of the same degree.[4]
そして、この割合は他の市場にも当てはまると考えられ、それ故に修正局面の分析が重要であると説いています。

スティーブン・ポーザーは“衝撃波は一目でそれと分からないといけない”と書いています。[5]
チャートを一見してどのくらい5波動とカウント出来るかで、この割合が妥当なのかどうか掴めるかもしれません。[6]


『Powertiming』にはペーパーバック版のRobert C.Beckman『Elliott Wave Explained』も出版されていますが、ベックマンが書いたものを読む場合、電子版がある『Supertiming』の方が入手しやすいと思います。

『Powertiming』内にある『Supertiming』との違いについての記述は

というものがあります。


[1] 『Elliott Wave Principle』の初版(1978)から6版(1990)までのサブタイトルは「Key to Stock Market Profits」で、7版(1995)から現在の「Key To Market Behavior」になっています
[2] Robert Beckman『Powertiming』Introduction xxi
[3] Robert Beckman『Powertiming』p216
[4] Robert Beckman『Powertiming』p148
[5] Steven W.Poser『Applying Elliott Wave Theory Profitably』p23
"Impulse waves should be easily recognizable"
[6] ポーザーが謝辞で名前を挙げているRichard Swannellが修正波の出現割合などの統計を取っていたと記憶しています。これらのデータを読むことが出来るサイトが以前はありましたが、現在は見当たりません。
[7] Robert Beckman『Powertiming』p137
[8] Robert Beckman『Powertiming』p181


Steven W.Poser『Applying Elliott Wave Theory Profitably』(2003)

"I have a slightly different way of using Elliott's ideas"とあり『エリオット波動入門』とはやや違う点がありますが、エリオット波動の解説は、基本的なものです。[1]

ポーザーは『Major Works』は参照していますが、ハミルトン・ボルトンやベックマンにはこの本では触れていません。


リック・ベンシニョール『魔術師たちのトレーディングモデル』の第8章がスティーブン・W・ポーザー「エリオット波動理論の利用法」ですが、こちらは大したことは書いてないと思います。


[1] Steven W.Poser『Applying Elliott Wave Theory Profitably』Acknowledgement viii


Part II

適用できる市場と基本波形

R.N.エリオット


R.N.エリオットは『Nature's Law』の中で「自然の法則」が適用できるものは株・債券・商品などの人間の活動であり、この中で進歩的な活動では5波動で上昇するとしています[1]

また、「株と特許はともに5波動で上昇している」という記述もあります。[2]

スティーブン・W・ポーザー


ポーザーの『Applying Elliott Wave Theory Profitably』の4章「エリオット波動は株式市場以外で機能するか」では

などの記述があります。[3]

これは『エリオット波動』の監修者による「解説 エリオット波動・再考」で書かれている

経済成長が長い下降期に入ったなら「3波で上昇、5波で下落」となる可能性もあるのではなかろうか。[4]
外国為替相場では当該2国ともにインフレ率があるわけで、実質インフレ率が高い通貨の上昇が5波動になるのだろうか。[4]
に対する答えの一つにもなると思います。

「解説 エリオット波動・再考」には、

米国には、商品先物は「3波で上昇、3波で下落」という研究報告もある。[4]
とありますが、これはポーザーが紹介しているTony Plummerの『Forecasting Financial Markets』(1991)のことかもしれません。

Elliottwave-Forecast


株価指数・通貨・商品・セクターETF・個別株・仮想通貨を対象としているElliottwave-Forecastという有料サイトがあり、このサイトは現在のコンピュータトレーディングの環境下では3波になることが多くなったとしています。[5]

プレクター/EWI


EWIには株価指数以外に通貨・商品・金利・仮想通貨の無料・有料の分析があり、『Elliott Wave Principle』で書かれていることが、株価指数以外でも有効と考えていることの証左であると考えられます。

また、プレクターはコンピュータートレーディングの影響はないと2017年に述べています。

(質問)2b. With the advent and proliferation of computer-executed trading, what effect do you feel they have had upon Elliott wave analysis, other than the speed at which trading is now effectuated?

(プレクター)Virtually none. People build their errors of thinking into their programs.[6]

[1] R.N.Elliott『Nature's Law』p12,25,27,107
[2] R.N.Elliott『Nature's Law』p71
[3] Steven W.Poser『Applying Elliott Wave Theory Profitably』p83 - 86,92
[4] ハミルトン・ボルトン『エリオット波動』p155 - 158
[5] Elliott Wave Theory : Rules, Guidelines and Basic Structures
[6] Robert Prechter Talks About Elliott Waves and Socionomics


修正局面での延長

R.N.エリオット


R.N.エリオットは『Financial World』と『Nature's Law』では修正局面での延長について「ある」から「ない」に変わり、「ジグザグ」と「フラット」では有無が違っています。

Extentions also occur in bear markets.[1]
Extentions occur only in new territory of the current cycle. That is, they do not occur as corrections.[2]
A Zigzag does not elongate, but it may enlarge or double,(図を参照という部分のため省略)Whether a zigzag is single or double, its corrective character remains the same.[3]
Whether or not wave C of an inverted flat is elongated or not it still remains corrective.[4]

ハミルトン・ボルトン


ハミルトン・ボルトンは縦型のフラットの図は掲載していますが、ジグザグの延長の説明はせずに『エリオット波動』ではこの1行だけ書いています。

エクステンションは訂正には起こらない。[5]

1962年の月報補遺でも同様のことを書いています。

Extensions on downside are rare.[6]

ベックマン


ベックマンは簡潔な説明ともう少し詳しい解説をしています。

Remember Elliott's Rule regarding extensions. Extensions are unlikely to occur in corrective waves.[7]
Corrective Wave 2 and 4 can never be subject to extensions.[8]
(下方向の5波動が起こったとき)Impulse Waves 1,3 and 5 of the downward cycle could then be subject to extensions. The "A","B","C", upward corrective waves in a downward cycle would not be subject to extensions.[9]

縦型のフラットについてはその部分を現代の表記にすると「C - (1)がB - (b)を超えると警戒した方がいい」とあります。[10]

プレクター


プレクターはR.N.エリオットの「最も延長する波は第5波」については第3波と否定の注を付けていますが、「修正波の延長」については否定の注を付けていません。[11][12]


[1] Robert Beckman『Powertiming』p244(『Financial World』Part IX)
[2] R.N.Elliott『Nature's Law』p42
[3] R.N.Elliott『Nature's Law』p45
[4] R.N.Elliott『Nature's Law』p33
[5] ハミルトン・ボルトン『エリオット波動』p51
[6] 『The Complete Elliott Wave Writings of A. Hamilton Bolton and Charles J. Collins』p240
[7] Robert Beckman『Powertiming』p121
[8] Robert Beckman『Powertiming』p100
[9] Robert Beckman『Powertiming』p102
[10] Robert Beckman『Powertiming』p125
[11] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p327
[12] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p345


ダイアゴナルトライアングル

R.N.エリオット/ベックマン


R.N.エリオットの「The Financial World Articles」のダイアゴナルトライアングルについての記述には謎があります。

私が所持する『Powertiming』に収録されているものでは3波,4波,5波と書かれていると以前ツイートしたときに、『R.N.Elliott's Masterworks』の中では3波か5波と書かれていると日本エリオット波動研究所所長から指摘がありました。[1]

しかし、ベックマンは『Powertiming』で本文でも図でもダイアゴナルトライアングルが4波に出現すると書いているので、何らかの理由でダイアゴナルトライアングルが4波にも出現すると考えていたと思います。[2][3]

Whether triangles are horizontal or diagonal, they will usually be found in IV Wave formations[2]

プレクターとベックマンが入手したものに誤植か何かがあったと思われます。

ハミルトン・ボルトン


プレクターが“Diagonal triangles, which Bolton never mentions”と注を付けている通り、ハミルトン・ボルトンはダイアゴナルに言及していません。[4]

しかし、1959 - 1960の下落の4波の(イレギュラーな)トライアングルというカウントは4波にダイアゴナルトライアングルが出現したといってよい形になっています。

プレクター


ハミルトン・ボルトンの1959 - 1960のトライアングルにはプレクターがトリプルジグザグであると注を付けています。[5]

ダイアゴナルトライアングルのような形をしている修正はトリプルジグザグというのが適切なのかもしれません。

CurrencyWave


以前CurrencyWavesという人がウェッジ型ダイアゴナルのときはスローストキャスティクスもウェッジ型になっていると分析していました。


[1] 19年6月15日現在所長のアカウントは存在していないようです
[2] Robert Beckman『Powertiming』p141,142
[3] 5波に出現するエンディングダイアゴナルは別に説明されています
[4] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p34
[5] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p210


ダブルスリー/トリプルスリー

R.N.エリオット


R.N.エリオットが『Nature's Law』で書いたダブルスリー/トリプルスリーの図を見ると

の三種類があります。[1]

そして、すぐ次にあるトライアングルの項目にはダブルスリー/トリプルスリーにトライアングルが含まれるという記述はありません。[2]

ハミルトン・ボルトン


ハミルトン・ボルトンはダブルスリー/トリプルスリーは横這いの修正として、縦型・斜めについては言及していません。

そして、横這いの修正についての表現が変化しています。

「A Brief Introduction to Elliott's Wave Principle」ではトライアングルの一種として「Horizontal Triangle」がありますが、プレクターはこれにトリプルスリーのような「Rectangular structure」のことだろうと注をつけています。[3]

そして、1960年は図が変わりトライアングルとは別のものととれる「Horizontal」(水平型/逆水平型)になっています。[4]

1963年の月報の図は1960年と同じもので、文章ではジグザグ・フラット・トライアングルに並ぶ修正波としてダブルスリーが説明されています。[5]

ハミルトン・ボルトンは大まかな分類として縦型の修正波がジグザグとフラットで、横這いの修正波が三角と四角のような感じで捉えていたのではないかと推測しています。

ベックマン


ベックマンは縦型には触れていませんが、横這いのものと斜めのものは取り上げて説明しています。[6]

また、R.N.エリオットもハミルトン・ボルトンもトリプルジグザグには言及していないので、ベックマンもトリプルジグザグは存在しないとしています。[7]

プレクター


ハミルトン・ボルトンが出現するディグリーについて"大きなディグリーでは現れず、中小のディグリーの波動にのみ現れると言ってよいようである"と述べていることに対して、プレクターは否定をしています。[8][9]

また、ダイアゴナルの項で書いたようにトリプルジグザグは存在するとしていますが、ダブルフラットについては存在しないかもしれないとしています。

Double flats are somewhere between rare and non-existent, I’ve seen flat-X-triangle serve as double three.[10]

内部の構造についてはW,Y,Zがwxyにならないと言っています。

I am lucky enough to have contact with EWI and Mr prechter and can finally Clear up the following

W Y And Z should be simple standard patterns and not complex combo's

i.e W Y and Z CANNOT be WXY's themselves.

X can be any 3 and is allowed to be a W X Y

Please Follow this rule pic.twitter.com/qSE1aA7PiM

— PoiSzn (@PoiSzn) September 9, 2019

[1] R.N.Elliott『Nature's Law』p36,37
[2] R.N.Elliott『Nature's Law』p37,38
[3] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p33,34
[4] ハミルトン・ボルトン『エリオット波動』p44,
『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p138
[5] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p258,259
[6] Robert Beckman『Powertiming』p133
[7] Robert Beckman『Powertiming』p134,135
[8] ハミルトン・ボルトン『エリオット波動』p48
[9] 『The Complete Elliott Wave Writings of A.Hamilton Bolton and Charles J.Collins』p143
[10] Robert Prechter Talks About Elliott Waves and Socionomics


波形の判断

ディグリーの変化


価格だけではなく出来高/RSIも水平線とトレンドラインを使うことでディグリーの変化を判断しやすくなると思います。

ディグリーの変化を見るためには、トレンドラインを引くという手段がある。[1]


トライアングル


プレクターもベックマンもトライアングルでは出来高が減少するとしています。

Elliottwave-Forecastは、トライアングルなら価格もRSIも同じようにトライアングルになると言っています。

通常では出来高の減少とボラティリティの低下を伴う横ばいの動きとなる。[4]
In character with the triangular formations, will be the tendency for the volume of trading activity to have steadily diminished[5]
RSI also needs to support the triangle in every time frame[6]

イレギュラートップ/ボトム


ベックマンは、5波動の後に高値を更新したときに、それがイレギュラートップなのか延長が起こっているのかを見分ける(内部波動を見ること以外の)手がかりに高値更新時の出来高を見ることを挙げています。[7]

高値更新時の出来高が5波動目よりも少ないとイレギュラートップの可能性があるということですが、このことはイレギュラーボトムの(b)波の時のオシレーターの値が(a)の起点の値を上回ることも意味しているかもしれません。


[1] ハミルトン・ボルトン『エリオット波動』p29
[2] Robert Beckman『Powertiming』p174
[3] What’s Next Investing Opportunity in Stock Market?
(例) 11:45 -
(例) 53:30 -
[4] パンローリングの『エリオット波動入門』の紹介サイト
[5] Robert Beckman『Powertiming』p148
[6] Elliott Wave: The Basics of Now & Then (Recording)
(解説) 1:24:50 -
(例) 1:45:00 -
[7] Robert Beckman『Powertiming』p173


Part III

適用

私は4波というには大きすぎるように感じるパターンを何度か経験し、混乱した結果、ポーザーの言う株式市場とそれ以外では性質が違うということに完全に同意しています。

そのため通貨・債券・商品市場は原則3波構成(3 swing series)として扱いますが、ポーザーとは違い『Nature's Law』の「進歩的な活動」を拡大解釈して株式市場でも5波動構造(5 wave structure)が適用出来るものと3波構成を適用したほうがいいものがあると考えています。

プレクターは『エリオット波動入門』の第1章の「用語の補足説明」の中で「進歩波(Progressive Wave)」「後退波(Regressive Wave)」「進歩・後退波(Proregressive Wave)」という用語を使っていますが、株式市場/株価指数の中で進歩的なものが綺麗な5波動構造で上昇していると考えています。[1]

これが逆もまた真であるかは分かりません。

その国が進歩的かどうかと株式市場/株価指数が進歩的な活動を示しているかは関係があり、この判断の手がかりには特許や学術論文の量や質、人口などがなりうると思います。[2][3][4][5]


サイトで継続して更新しているものは以上の4つのグループで、S&P500,DAX,FTSE100は長期右肩上がりの5波動構造でIBEX,AORD,日経平均株価などは3波構成の市場と判断しています。

Goldではなくて、Silverを採用する理由は金が3桁になるカウントをして、銀にも同じようなカウントするとゼロ以下になる場合が出てくるので、銀の方が分かりやすいと考えているからです。

資源国通貨では豪ドルが私がトレード可能な通貨ペアが多いため、多く採用しています。

ダウは超長期波形が5波動構造なのか分からないので採用していません。


『Nature's Law』の「原則修正波が延長しないこと」「ダブルスリー/トリプルスリーは横這いだけではない」ということも採用しています。

前者はトレード上の観点から採用していて、後者は「一部の市場を除いて3波構成が基本波形」ということとは切り離せない部分です。


[1] R.N.エリオットは『Financial World』でprogressive phase,progressive wave,correction of the correctionという表現を使っています
[2] 世界知的所有権機関
[3] 科学技術指標2016 研究活動の国別比較
[4] 論文ベンチマーキング調査専用ページ
[5]

世界の株式は世界人口増加のため今後も長期上昇。人口減の日本は長期下落するのがメインシナリオです。

— 相場サイクル分析 (@w3196) 2016年3月13日


トレード

3波構成をどうトレードするかという点ではプレクターの以下の言葉を採用しています。

いろいろな修正パターンの研究結果から得られる最も重要なひとつのルールは、「修正波はけっして5つの波とはならない」ということである。推進波だけが5つの波となる。こうした理由から、メジャートレンドとは逆方向の最初の5つの波の動きは、修正局面の終わりではなく、その一部にすぎない。[1]
このようなことをElliottwave-Forecastは「Incomplete Elliott Wave Sequence」のように表現しているようです。[2]

単純に表現すると(a) - (b) - (c) - X - (a)という「5」が出現した場合、次の(b)で買って(c)で売るということです。


トレンドの継続が予想できるときに、それに乗るために修正の終わりを捉えるための考え方には

を参考にしています。


「原則修正波が延長しないこと」はデータとして扱えます。

50 - 61.8/1 - 1.382で売買してストップを76.4/1.618に設定したときの記録を取れば、85%以上上手くいくかどうか検証できます。[5]

修正の終わりを捉えようとしているときに、トレンドの起点と思われる位置からの動きをスコア化すれば、スコアによってポジションサイズ・ポジション管理を系統的に行うことが出来ます。


[1] パンローリングの『エリオット波動入門』の紹介サイト
[2] NZDUSD Incomplete Elliott Wave Sequence
[3]

Guidelines to use my work: https://t.co/tq0XNlmm0F Trading plans next if you are interested in the averages I use

— Carolyn Boroden (@Fibonacciqueen) 2018年12月29日

Basic Swing Trading Plan: https://t.co/MWflNvlLFi

— Carolyn Boroden (@Fibonacciqueen) 2018年12月29日

Basic Day trading plan: https://t.co/LM0SUeFnki

— Carolyn Boroden (@Fibonacciqueen) 2018年12月29日

[4] 動画
[5]

Blue Boxes have 85% chance to produce a bounce, we call them no enemy areas #Elliottwave #Trading

— Elliottwave Forecast (@ElliottForecast) January 22, 2020


インジケーター

エリオット波動の概念を使ってトレードする場合、以下の条件を多くの場合満たすインジケーターがいいインジケーターと考えています。

Nearly all momentum indicators provide the same basic information. There are hundreds of them, because they are easy to construct, especially with computers. I don't chart rates of change anymore because I can tell what they look like just by looking at prices. But momentum analysis is not simple. In the stock market, slowing momentum nearly always precedes reversals, but slowing momentum does not mean a reversal must follow.[1]
Momentum indicators classically diverge at the end of moves. This is quite common at the end of a fifth wave or a C wave. Of course, a mere divergence not enough to signal the end of a trend.[2]
TDデュレイション・アナリシスはオシレーターの値がバンドの下もしくはバンドの上にいた日数を数え、その長さに応じて、売られ過ぎ・買われ過ぎが「軽い」のか「極端」なのかの区別を行うのだ。[3]

トレードを始めた頃から、図書館で借りて読んだトーマス・R・デマーク『デマークのチャート分析テクニック』を利用していますが、デマークは、終値だけではなくて、高値・安値も重視しています。
そのため計算式に最高値・最安値が含まれるスローストキャスティクスを使い続けていますが、スローストキャスティクスは5波動の3波目では売られ過ぎ・買われ過ぎが継続していることが多いと思います。

RSIが5waveのときだけダイバージェンスがあることが多いならば、FRとFEが重なるエリアに到達したときのRSIの状況で売買しても大丈夫そうなのか、危険なのか判断できるかもしれません。

後から見るチャートでは、よく分からないこともありますが、デマークが考案した高値や安値が含まれるTDデマーカーやTD ROC IIはRSIよりもダイバージェンスがあることが多くTDプルラリティのアイデアを使ったインジケーターの場合はこれら2つよりダイバージェンスが発生していない気がします。

パラメーターは「18」を使用しています。
これは4時間足に「18」を使うと3日分になるからで、他の時間枠でもそのまま「18」にしています。

TDシーケンシャルも日足・週足で利用していますが、これも「9」が出現した時の状況が、判断の材料になると思います。

デマークはTDチャネルという高値・安値移動平均線に一定の割合を掛けたチャネルも考案しています。
これとボリンジャーバンドを組み合わせて応用した高値・安値EMAの±2標準偏差のバンドはボリンジャーバンドよりも突き抜けることが少なくなるため、延長の有無や逆張りが危険かどうかの判断に有効と考えています。

TDシーケンシャルやTDデマーカー(Demarker)はTradingviewで既に公開されています。TD ROC IIやTDプルラリティ(TD Plurality)を参考にしたもの、高値/安値EMAを使ったバンドなどのTradingviewのスクリプトは別のページで公開しています。


[1] Robert Prechter Talks About Elliott Waves and Socionomics
[2] Steven W.Poser『Applying Elliott Wave Theory Profitably』p36
[3] トーマス・R・デマーク『デマークのチャート分析テクニック』p32

予想と想定と説明

予想


私はエリオット波動を非伝統的に解釈し、

相場には「3」と「5」に基づくパターンがあり、どのような形であれ「5」の出現がトレンドの継続を示唆している

という考えの下でチャートを分析しています。

この観点で、ある時間枠で5波動(5wave)か7波の途中の5波目(5swing/[5/7])が出現するまではトレンド局面ではないと判断しています。

この局面(「3」の間)では「上がると思う/下がると思う」ということを予想していますが、予想は当たったり外れたりします。

通常の矢印やアルファベット/数字、FR/FEを使って大まかの動きの予想をチャート上には表示していますし、「破綻ライン」と次に「5」が出ると思う方に「合理的確信ライン」も表示することがあります。


リック・ベンシニョール『魔術師たちのトレーディングモデル』にはデマークやポーザーが書いている章がありますが、『デマークのチャート分析テクニック』、『Applying Elliott Wave Theory Profitably』と比較すると大したことは書いてありませんでした。

しかし、第2章のジョン・マーフィーが書いている「市場間分析を利用したトレンド予測法」は『市場間分析入門』を読んでいない身では非常に面白かったです。

ポーザーも市場間分析はするべきとも書いているため、EURGBPやAUDNZDなどのクロスの分析だけではなくて、比較チャートやレシオやスプレッドも見るようにして予想の参考にしています。


Tradingviewでは表示可能なチャートは加減乗除が可能で、チャートに直に入力したり、Watchlistに式を保存し、表示することが出来ます。

想定


5waveや5swingのトレンド継続局面になれば、その「5」が有効である限り目標に到達するまで「上がったら売り/下がったら買い」という条件付きの一つの想定しかしません。

76.4/1.618をストップとして、トレードして上手くいきそうなのかを判断をすることの方が重要だと思っているので、ありうる修正のパターンを例示することは殆どありません。

この場合、カーブ矢印と茶色の水平線上の「One Two Three」/「Take Five」であったり、[5/7],[n/m]という形でチャート上に記すことが多いです。

私の実践体系の不得意なパターンになったり、イレギュラーな出来事が起こったときは事実が想定と異なることがあります。

説明


イレギュラーなフラットやトライアングルはFR/FEが重なるところをうまく計算できないことがあるので、事前にそうなるかは気にせずに、起こった後で説明します。

Y内部が拡大したり、(Y内部の)フラットC波が延長した場合も後から説明します。

5波動構造の市場で最も延長する波は第3波なのか第5波なのかについてはよく分かりませんが、3波構成の場合、「(a) - (b) - (c) - X - (a) - (b) - (c)」を「1 - 2- 3 - 4 - (1) - (2) - (3) - (4) - (5)」とカウントできるチャートは「第5波が延長した」と説明できるようになっていると思います。

価格に関しては、大まかな目安としてFE100/FR50を利用しています。目標に届かなかった場合、後から何らかの理由で届かなかったと言います。

トリプルスリーも確定的に明らかになってからそうだったと言います。

例外として銀と原油はゼロにならないはずなので、WXYXZのサブシナリオを表示しています。これと関連して20年1月時点でのユーロドルのメインシナリオもWXYXZになっています。


更新

Chartのページでその他とあるものは時々更新するものです。

四半期更新として3,6,9,12月の4回、ほぼすべてのチャートと季刊レポートを更新する予定です。
このとき以外は大きな動きや、高値・安値更新があったときに更新することが多いです。


ツイッターではサイトで継続して更新しないもののチャートをツイートすることがあります。

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